フィリピン・パナイ島イロイロってどんなところ?
イロイロの基本情報
場所:フィリピン中部、パナイ島南東部に位置する都市。
気温:年間を通して温暖(約24〜33℃)。乾季(12〜5月)は比較的過ごしやすく、雨季(6〜11月)はスコールや台風の影響を受けることがあります。
治安:フィリピン国内では比較的良好。
特徴:落ち着いた雰囲気が魅力で、英語留学先としても人気。歴史ある街並みと近代的な都市開発が共存しています。
穏やかで過ごしやすい街「シティ・オブ・ラブ」イロイロ
イロイロ(Iloilo)は、フィリピン中部のビサヤ地方にあるパナイ島の中心都市です。古くから西ビサヤ地域の商業・経済の中心地として発展してきました。
イロイロは「City of Love(愛の街)」の愛称で親しまれており、その名の通り人々は穏やかで親切。初めて訪れる人でも温かく迎えてくれる雰囲気があります。
また、マニラやセブといった大都市と比べると落ち着いた環境が特徴で、ゆったりとした時間が流れています。さらに、地理的な条件から大型台風などの自然災害の影響を受けにくい地域としても知られています。
私自身、2025年2月に実際にイロイロへ滞在しましたが、有名な教会周辺で物乞いをしている子どもを見かけたことはあったものの、ストリートチルドレンを見かけることはありませんでした。
↑イロイロを散策している時に唯一、物乞いの子供と出会ったハロ・メトロポリタン大聖堂
ダウンタウンはあるが、比較的落ち着いた雰囲気
もちろんイロイロにもダウンタウンエリアはあります。ただし、セブやマニラのダウンタウンに慣れている方であれば、「ここがイロイロで比較的注意が必要なエリアなの?」と思うほど、全体的に落ち着いた印象を受けるかもしれません。
それでも、人通りの多い場所ではスリや置き引きへの警戒は必要です。リュックなどの荷物は前に抱えるなど、基本的な防犯対策を心がけると安心でしょう。
↑こちらがイロイロのダウンタウンエリアの様子。イロイロの他エリアに比べるとローカルな雰囲気が少し強め。観光客はあまりいません。
今後さらなる発展が期待される都市
イロイロは西ビサヤ地方を代表する都市として、近年急速に発展を続けています。2015年にフィリピンで開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)では、マニラやセブと並び、イロイロも開催都市のひとつに選ばれました。
現在はコンベンションセンターやホテル、大規模なビジネスパークなどの開発が進んでおり、経済成長への期待がさらに高まっています。
地方都市ならではの落ち着いた暮らしやすさがありながら、大型ショッピングモールやレジャー施設も充実しているため、生活の利便性も十分。今後さらに注目を集める都市のひとつといえるでしょう。
イロイロへの行き方
日本からイロイロへの直行便はまだありません。行き方はいくつかあるので以下にご紹介します。
日本からフィリピンへのフライト
まず、日本の主要空港(成田、羽田、関西、福岡など)からフィリピンの主要都市であるセブやマニラへ直行便で向かいます。セブのマクタン・セブ国際空港、またはマニラのニノイ・アキノ国際空港に到着するのが一般的です。※2026年7月の時点では、香港やシンガポール経由⇒イロイロ空港着といったフライトもあります。
セブまたはマニラからイロイロへの国内線
基本的にはセブもしくはマニラから国内線を利用し、イロイロ空港に向かう方が多いです。セブ・パシフィック航空やフィリピン航空などがこのルートを提供しています。今回私はイロイロの語学学校を周る前にバコロドに滞在していました。バコロド空港からイロイロ空港までの直行便がないため、飛行機でイロイロに向かう場合は、セブもしくはマニラ空港経由が一般的です。
ですがこの場合、飛行機に乗っている時間は1時間程でも、空港での待ち時間が結構あります。これは効率的ではない!と思い、今回はバコロドからイロイロまでフェリーで向かうことにしました。
イロイロの語学学校に留学される方の中でも、数日前からフィリピンに入国してバコロド観光をし(基本的には日曜入寮・土曜退寮)、フェリーでイロイロに向かって学校スタッフに港でピックアップしてもらう方もいらっしゃるようです。ですがこのケースはかなり珍しいとのこと(恐らく300人留学生がいて1人いるかいないかレベル)でした。
①マニラ経由で行く方法
マニラ空港には4つのターミナルがあります。第1ターミナルは国際線専用ターミナル。第2・3ターミナルは国際線・国内線が運航しています。第4ターミナルは国内線専用です。
マニラに到着する際のフライトとイロイロに向かう際のフライトが同ターミナルであれば乗り継ぎ移動も楽ですが、ターミナルが異なる場合はタクシーに乗って移動が必要となります(バスもありますが、乗り継ぎ時間が差し迫っている場合はタクシー一択です)。
ターミナル間移動が生じる場合は、車の渋滞・受託荷物の受け取り時間・再チェックインなどを考慮し、最低でも3時間は乗り継ぎ時間を確保することを強くおすすめします。マニラ空港(MNL)からイロイロ空港(ILO)までは直行便で1時間20分程で到着します。
↑ちなみにこちらはマニラ空港ターミナル2
これぐらいのショートトリップであれば、座席は真ん中や窓側になっても大丈夫そうですよね(私はトイレが気になってしまうので、長距離の場合は必ず通路側を指定します)。
②セブ経由で行く方法
マクタン・セブ空港には国際線と国内線の2つのターミナルがあります。第1ターミナルが国内線、第2ターミナルが国際線です。ターミナル間は徒歩で約10分程で移動も簡単です。
マニラ空港よりもターミナル間の移動は簡単ですが、チェックインなどで行列に並ぶ可能性もあるので、乗り継ぎ時間はやはり最低でも3時間は確保することをおすすめします。マクタン・セブ空港(CEB)からイロイロ空港(ILO)までは直行便で50分程で到着します。マニラ空港利用よりもセブ空港利用の直行便の方が早くイロイロ空港に到着します◎
イロイロ空港
↑写真はイロイロ空港到着ではなく出発のものになります。
イロイロの空港内は本当にシンプルで迷わない作りでした。到着(Arrival)は利用していませんが、弊社スタッフが利用した際も「これは迷わないね〜!簡単な作りだったよ!」と言っていました。保安検査前にカフェが2つ程と、ちょっとしたお土産ショップがありました。
保安検査後は4つほど、売店込のカフェのようなお店がありました。
注意点として、イロイロ空港は非常に小さく、SIMカード販売スタンドや両替所がありません。マニラもしくはセブ空港で乗り換え時間に余裕がある方は、そちらでSIMや両替(気になる方は5,000円程)をすることをおすすめします。もちろん、月曜初日のオリエンテーションの際にモールでSIMカードの購入や両替はできます。
イロイロの5つの魅力
イロイロの魅力①|英語学習に集中しやすい環境
イロイロはフィリピン有数の教育都市として知られ、治安や生活環境の評価も高い都市の一つです。観光客が多いセブと比べると落ち着いた雰囲気があり、勉強に集中しやすい環境が整っています。
また日本人も少ないので、積極的に英語を使える環境がイロイロにはあります。
イロイロの魅力②|留学費用を抑えられる◎
フィリピンの中でも、セブやマニラの都市部は都会のため、物価が他エリアより思っていたよりもずっと高いことが多いです。
ですがイロイロでは、セブ島の最新設備が整う語学学校並みの施設クオリティーでも、閑散期プロモーションを活用すればセブ島の留学費用の3分の2ぐらいまで抑えて留学することが可能です◎
「施設クオリティーや生活レベルは高い方がいい…! でもセブ島の留学費用は思っていたよりも大分高い…」とフィリピン留学を諦めかけている方こそ、穴場のイロイロを検討していただきたいです。
イロイロの魅力③|週末の息抜きも十分楽しめる!
飛行機の国内線を使ってセブ島やクラーク、ボラカイ島などにも気軽に行けますし、なによりもセブやマニラ空港のように空港へ向かう道中やチェックイン時に混まないのも魅力の1つ!(旅先からイロイロ空港まで戻る時は混んでしまうかと思いますが)
またフェリーを使って近くの島巡り(フィリピンの中でもディープなローカル体験ができます)や、バコロドへの日帰り旅行も気軽にできちゃいます。
▼イロイロからバコロドに向かう際のフェリーについてはこちら
https://cebu21.jp/cafejp/24
イロイロの魅力④|スペイン統治時代の遺産巡り
イロイロは、スペイン統治時代の面影が色濃く残る歴史都市でもあります。
特におすすめなのが
- 世界遺産「ミアガオ教会」
- モロ教会
- カジェ・レアル(歴史地区)
- ハロ大聖堂
歴史好きにはたまらないスポットが点在しています。(もう少し詳しくは下記、観光スポットでご紹介します)
イロイロの魅力⑤|フィリピン屈指のグルメ都市
イロイロは2023年に、フィリピン初の「ユネスコ創造都市(食文化部門)」に認定されました。
名物料理には
- ラパス・バッチョイ(豚骨ベースの麺料理)
- パンシット・モロ(ワンタンスープ)
- 新鮮なシーフード
などがあり、食事を楽しみにパナイ島イロイロを訪れる人も少なくありません。
イロイロ周辺のおすすめ観光スポット
【世界遺産】ミアガオ教会(Miagao Church)
ミアガオ教会(正式名称:サント・トマス・デ・ビジャヌエバ教会)は、イロイロ州ミアガオ町にある歴史あるローマ・カトリック教会です。
1797年に完成し、1993年には「フィリピンのバロック様式教会群」の一つとしてユネスコ世界文化遺産に登録されました。スペイン統治時代のバロック建築と、フィリピンならではの文化や自然が融合した美しいデザインで知られ、イロイロを代表する観光スポットとなっています。歴史文化遺産が好きな方にぜひ訪れてほしいスポットです!
モロ教会(Santa Ana Parish of Molo / Molo Church)
こちらの教会は、ネオゴシック様式のカトリック教会です。モロ教会の周りにはウカイウカイという日本でいう古着屋さんもありました(露店が多い)。また近くにMolo Mansion(モロ・マンション)という建物があり、その周辺にもちょっとしたカフェやお土産ショップがあります。
個人的には、モロ・マンション内のお土産ショップの商品が可愛くておすすめです。
普段使いもしやすそうな配色・デザインのものが多かったです◎
モロ・マンション付近のお店はちなみにこんな感じ▼
コーヒーやスムージーといったドリンクはもちろんのこと、ちょっとしたサンドイッチやチキン、フライドポテトなどもありました。
ボードウォーク(Boardwalk)
ボードウォーク(Boardwalk)は、イロイロ川沿いにあるレストランやカフェが集まるウォーターフロントエリアです。イロイロ川エスプラネード(Iloilo River Esplanade)に隣接しており、美しいリバーサイドの景色を眺めながら食事や散策を楽しめる人気スポットです。
↑リバーサイドの景色
地元の人はもちろん、観光客にも親しまれており、昼と夜で異なる雰囲気を味わえます。個人的には、Boardwalk内にあるベトナム料理屋さんが一押しです。
▲Troi Oi
フィリピンの少しオイリーな食事になんだか胃もたれ…という時の救世主がこちらのフォーです。
胃の調子が悪いのに美味しすぎて生春巻きも頼んでみましたが、これまた美味しい!ヘルシーかつ美味しくてコスパがいい食べ物を求めている方は是非行ってみてください。もちろんBoardwalk内には他にも韓国料理屋さんやイタリアンなどもあります。どれも比較的お味が美味しいので色々試してみてください。
アンティケ(Antique)
アンティケ州とは?
アンティケ州はパナイ島の西海岸に位置し、「山と海が最も近い場所(Where the mountains meet the sea)」として知られています。
ボラカイ島やイロイロほど観光地化されておらず、自然がそのまま残る穴場エリアです。エコツーリズムやアウトドア好きには特におすすめで、ゆったりしたフィリピンの田舎の雰囲気を味わえます。
またアニーニ(Anini-y)町にあるノガス島(Nogas Island)は、透き通るような美しい海が広がるアンティケ州屈指のダイビングスポットです。高い透明度を誇る海域では、年間を通してダイビングやシュノーケリングを楽しむことができ、色鮮やかな熱帯魚やサンゴ礁など豊かな海の世界を満喫できます。また、周辺にはダイビングショップもあり、2泊3日でダイビングライセンス(オープンウォーターダイバー)の取得も可能です。観光だけでなく、新しいことにチャレンジしたい方にもおすすめのスポットです。
イロイロからは車(バン)で約2時間程(アニーニまで)で行けるので、気軽に小旅行できちゃうのもいいですよね!
ガリンファーム(Garin Farm)
ガリンファーム(Garin Farm Pilgrimage Resort)は、イロイロ州南部のサンホアキン(San Joaquin)にある、農業・自然・レジャー・巡礼(ピルグリム)を一度に楽しめるユニークな観光スポットです。約14ヘクタールの広大な敷地には、農場やレジャー施設に加え、聖書の世界を再現した巡礼エリアがあり、イロイロを代表する人気観光地の一つとなっています。
特に人気な「天国への階段」と呼ばれる巡礼エリア
ガリンファーム最大の見どころは、約480段の階段を上りながら旧約・新約聖書の名場面を巡る「ピルグリメージ・ヒル(Pilgrimage Hill)」です。階段を登った先には、一面が白で統一された幻想的な空間と大きな十字架が広がり、まるで天国をイメージしたような景色を楽しめます。フォトスポットとしても人気があり、多くの観光客が訪れます。
ちなみに、イロイロ市内からガリンファームまで行こうかな〜と思い、Grabで検索してみると…
お値段はこんな感じでした!4人とかで割ると全然高くないかな〜とは思いましたが、恐らくGrabの運転手さんがなかなかOKしてくれないのではないかと思いました(笑)※タイミングよく、イロイロ市内に向かうお客さんを拾えるかが謎なので。もしGrabを使ってガリンファームまで行ったことがある方、ぜひご連絡お待ちしております!多くの方はツアーやイロイロ市内から出ているバスを利用して、よりリーズナブルな価格でガリンファームまで行かれています。
ボラカイ島(Boracay Island)
ボラカイ島は、パナイ島北西沖に浮かぶフィリピン屈指のリゾートアイランドです。島の大きさは約10㎢と非常にコンパクトながら、世界中の旅行者を魅了する美しいビーチや充実したリゾート施設が揃っています。
島のシンボルであるホワイトビーチ(White Beach)は、約4kmにわたって続く真っ白なパウダーサンドとエメラルドグリーンの海が魅力。サンゴからできた砂はきめ細かく、日差しの強い日でも熱くなりにくいため、裸足で快適に散策を楽しめます。世界のベストビーチに選ばれた実績もあり、フィリピンを代表するビーチリゾートとして知られています。
またレストランやカフェ巡りも楽しめるので、家族や女子旅にも人気のエリアです。
イロイロ市からは車でカティクラン港まで約4〜5時間、その後ボートで約10〜15分でボラカイ島へ到着します。また、イロイロ空港から国内線を利用してカティクラン空港へ移動するルートもあります。
正直に書きます|イロイロ留学のデメリット
どんな留学先にもメリット・デメリットはあります。ここでは、イロイロ留学の気になる点(デメリット)も正直にご紹介します。
① 日本からの直行便がない
イロイロ空港へは日本からの直行便がないため、「日本 → マニラ or セブ → イロイロ」という乗り継ぎが基本になります。そのため、セブ島留学と比較すると移動時間や航空券手配の手間があります。また、海外が初めて!というような方には少しハードルが高いです。
② 遊びの選択肢はセブより少ない
セブ島のような大型観光都市ではないため、
- ・大型クラブ
- ・観光客向けバー
- ・多数のアクティビティ
などは少なめです。
ただし、「遊びより英語学習やディープな現地体験を優先したい!」という方にはメリットにもなります。
③ そもそもの語学学校数が少ない
セブやバギオと比べると、イロイロの語学学校数はどうしても限られています。そのため
- ・学校の選択肢
- ・コースの種類
- ・日本人向けサービス
などはセブ島やバギオエリアより少ないです。しかし裏を返すと、イロイロで留学したい!となった場合、語学学校の選定は簡単とも言えます◎
イロイロにある語学学校
イロイロはこんな人におすすめ!
- ◎ 日本人が少ない環境で学びたい
- ◎ 英語学習に集中したい
- ◎ 費用を抑えて長期留学したい
- ◎ 人とは少し違うことがしたい
- ◎ フィリピンのリアルな文化を体験したい(留学でしか訪れない・滞在しない場所がいい等)
上記に当てはまる方は、イロイロ留学が向いていると思います。
まとめ|遊学よりも英語学習。程よいシティーで英語漬けになれる穴場のイロイロ!
いかがでしたでしょうか。セブやマニラの都市部のようにギラギラしたシティー感はなく、かといってシキホールのようにめちゃくちゃローカルという感じでもない、ちょうどいいシティー感なのがイロイロの魅力です。
日本でも「田舎より断然都会派!」という方には正直物足りないエリアかと思いますが、平日は自室やイロイロの大型モールなどを散策する程度でOK、土日は近くの島などに少し遠出したいな〜といった方にぴったりです。費用もセブの語学学校よりかなり抑えられるので、エリアをイロイロに変えるだけで数週間滞在期間を延ばせる可能性もあります。