フィリピンの語学学校比較・徹底取材記! 魅力の秘密が分かる!フィリピン語学学校ヒストリー |
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日本や韓国、台湾などアジアから留学生が急増しているフィリピンの英語語学学校。人気のセブ島だけではなく、バギオ、クラーク、マニラなど様々な地域が留学先として選ばれています。こういった語学学校はどのように誕生し、人気を博していったのでしょうか。以外と知られていないフィリピン留学の発展の歴史と魅力をご紹介します。
フィリピンの語学学校発祥の地:マニラ

この地域の大学に通うほとんどの学生は高い英語力をもっており、英語が母語の学生も多くいます。大学周辺のカフェに行けば流暢なアメリカンアクセントの英語が聞こえ、一瞬「ここはアメリカ?」と思うほど。
そんなマニラに、フィリピン語学留学の始まりとなる英語語学学校が誕生したのは今から約25年前。1980年代末から1990年初めにかけ、多くの韓国人学生が医療を学びにフィリピンへやってきました。医療分野の学習に欠かせないのが英語。当時マニラに留学していた韓国人学生は、フィリピン人の家庭教師を雇って英語の勉強をしていました。
その後、留学生の増加とともに英語教育に対する需要が増え、韓国人学生を対象に英語教育を専門に扱う語学学校が誕生しました。これが今日のフィリピン留学語学学校の始まりです。しかしこの時期の語学学校は現在と異なり、規模が小さく全寮制ではなかったため食事や通学の面で不便でした。
現在のフィリピン留学のスタイルが確立した場所:バギオ
標高1,500メートルに位置し、涼しい気候と美しい景観で知られる高原都市バギオ。
人口の半分以上が学生であり、カジノなどの娯楽施設の建設が厳しく禁じられていることから教育都市としても知られています。1995年頃からこの地域でも韓国人によって英語の語学学校が作られ始めました。フィリピン留学の最大の特徴である全寮制のスタイルはこの地からスタート。その背景には通学の不便さの解消や学生管理の効率化に加え、留学生の数が増加に対して、安全な宿泊施設を提供する必要性がありました。
間もなく全寮制というシステムは、学生にとっても快適な学習環境が得られることから他のエリアのフィリピン英語学校にも浸透。こうしてフィリピン英語留学を象徴する語学学校のスタイルはバギオで確立したのです。加えて「スパルタ」と呼ばれる外出制限や強制自習といったフィリピン留学独自の制度もこの地で生まれました。
現在バギオには全寮制という特色に加え、涼しい気候と美しい景観に惹かれた多くの留学生が韓国や日本、ベトナムのみながらず中東諸国からもやってきています。歴史の長い語学学校でクオリティの高い授業を受けたい学生にとって一番人気のエリアとなっています。
参照:バギオ地域の語学学校一覧
最もポピュラーな留学先:セブ島

2001年、セブ第1号英語学校のCPILSを皮切りにJIC、CIA、MTMなどの学校が次々と設立されました。セブ島は美しい自然環境をもつ世界的リゾート地ということもあり、たちまちフィリピンで最も人気の高い留学先となります。
2010年以降は日本でもフィリピン留学がNHKなどのマスコミに取り上げられ、日本人学生の数も飛躍的に増えました。それに伴い、この時期から日本資本の語学学校設立が目立ち始めます。日本人の口に合う食事を提供するなどきめ細かなサービスで留学生のシェアが着実に上がってきています。
参照記事:NHK総合『海外ネットワーク』でCEBU21が取り上げられました!
元々日系企業や日本人のビジネスが盛んであったセブ島では、学校の経営統合や新規設立が積極的に行われ、現在フィリピン国内で日本人経営者の英語学校が最も多く運営されているエリアとなっています。
フィリピンの各地に語学学校が設立され、留学スタイルも多様に
セブ島に代表されるフィリピンの主要都市での語学学校の発展とともに、フィリピン英語留学の人気も次第に高まります。それに伴い、フィリピン国内の語学学校はさらに多くの都市で派生していきます。新たな留学先として注目を集めているクラークやその他の地方都市を見てみましょう。
アメリカ文化が色濃く残るクラーク

クラーク国際空港があることからアジア諸国からのアクセスが大変便利なクラーク。マニラからも2時間の距離にあるこの街はネイティブ講師のマンツーマンレッスンを格安で受けられる唯一の留学地として人気を集めています。
米空軍基地が駐屯していたクラークは、1991年基地が返還された後も多くのアメリカ人が暮らしているため今もなおアメリカ文化が色濃く残っています。
クラークの語学学校はこのような地域的特徴を活かし、アメリカ人などの英語ネイティブ講師による授業に力を入れています。また、治安も良い地域特性に着目した日系企業の進出も増えつつあります。
参照:クラーク地域の語学学校一覧
注目を集めているその他の地方都市
フィリピン国内の新たな留学先として、その他の地方都市も注目されています。これらの都市は大都市に比べ、娯楽施設などの誘惑の要素が少なく、比較的費用がリーズナブル。一方で日本からの直行便がないため、マニラやセブで国内線に乗り換える必要があります。
さとうきび畑とマスカラフェスティバルの街、バコロド

フィリピンで4番目に大きな島であり、国内で最も住みやすい地域といわれるバコロド。マスカラ(Masskara)というカラフルな面をまとってパレードするお祭りも有名。カジノのような娯楽施設が少ないため、英語の勉強に集中できる環境です。飛行機から降り立つと一面のさとうきび畑が迎えてくれます。
参照:バコロド・ダバオ地域の語学学校一覧
フィリピンで最も治安のよい都市、ダバオ

ダバオはマニラ、セブに続きフィリピン第3の都市でありながら、大都市の喧騒は感じられません。多くの大学がある教育都市であり、美しい自然景観と治安の良さ、この地で採れる食材が美味しいことでも知られています。2016年フィリピンの新大統領に就任したドゥテルテは、ダバオの市長を7期務めた人物です。
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参照:バコロド・ダバオ地域の語学学校一覧
台風と日本人が少ないアカデミックな街、イロイロ

フィリピン中央大学やフィリピン大学などの名門大学が集まっており、アカデミックな風土で知られるイロイロ。またフィリピン国内の中では台風の被害が少ない地域です。日本人が少ない学校・地域をお探しでしたら好みの語学学校が見つかるでしょう。
静かなリゾート環境、スービック

アジア最大の米海軍基地があったスービック。1991年米軍が撤退した後はクラークと同様経済特別区に指定され、外国資本によるリゾート開発で発展を遂げています。
まとめ
いかがでしたか?アジアのさまざまな国から留学生が集うフィリピン。その発展の歴史を知る事で、自分に合った語学学校や留学プラン選びのご参考になれば幸いです。