フィリピンの語学学校比較・徹底取材記! フィリピン留学後におすすめな、英語圏への『大学学部留学』 |
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「フィリピン留学で英語力を高めてワーキングホリデーに行くことを考えています」
1年間休学予定の大学生、20代社会人の実に半数から「フィリピン留学に行って英語力を高めてから、カナダやオーストラリアでのワーキングホリデーをしたい」といった二カ国留学の相談を受けます。フィリピン留学で短期的に英語力を上げておくとワーキングホリデー期間中に語学学校に通う必要がなく、留学費用も節約でき、限られた留学期間を有効に使うことができます。
とても理に叶った合理的な考え方ですが、本当にそれ以外に選択肢がないか、ワーキングホリデーのメリットとデメリットを一度考えてみましょう。
フィリピン留学後にワーキングホリデーに行くメリット
1. 仕事ができる ⇒ お金が稼げる、渡航費用が節約できる
2. 自由 ⇒ 仕事、語学学校で勉強、旅行 など、基本的には1年間は本人の自由
3. 楽しい ⇒ 世界中から集まってくる若者と時間を過ごすことにより、一生の思い出・友達もできる
※ 学校の通学期間などは、各国によって違ってきます。
フィリピン留学後にワーキングホリデーに行くデメリット
ワーキングホリデーが検討されている方の本来の目的である将来のスキルアップ・キャリアアップ』に繋がりにくいという事は実はあまり知られていません。カナダやオーストラリアでのワーキングホリデーは素晴らしい制度ですが、長年何百人という生徒の留学の手続きをお手伝いさせていただいく中で、ワーキングホリデー後に日本でキャリアアップあるいは海外就職されている方は、全体の1-2%です。
同じくワーキングホリデーに来ている他諸外国の留学生と比較して、英語力で劣っている日本人ができるワーキングホリデー先での仕事は、単純作業か日本人観光客相手の仕事ばかりです。農場でのフルーツピッキング(野菜・果物の集荷作業)・清掃・日本食レストランでの店員の仕事と、行く前の理想とかけ離れた現実を突きつけられます。それでもせっかくの機会にこの制度を利用して、一生に一度くらいは海外生活体験をしてみたいと考えている方であれば貴重な時間を過ごすことができます。
フィリピン留学で高めた英語力を自分のキャリアに活かすにはどうしたら良いか?

せっかく短期集中型のフィリピン留学で高めた英語力を一過性のスキルで終わらせるか否かはその後の選択肢がとても大事です。ここでは英語を用いて、専門的な分野の知識を高めていく方向として英語圏への大学学部進学についてお話します。英語圏への学部留学 … なかなか聞き慣れない方法だと思います。大学学部留学はワーキングホリデーと比べて、よりアカデミックな知識や専門性・教養を身につけることを目的とする留学です。以下をお読みいただければ、より深く大学への学部留学を知ることができます。
1. 海外への大学進学費用はどれくらい高いのか?

日本の大学と比較して、学費が著しく高い学校もあれば、安い学校もあります。
当社では、ほとんどの生徒がアメリカの大学に進学しているために、ここではアメリカの大学をもとにお話します。
アメリカには州立大学・私立大学を含めて、約3,000校以上の大学があります。
超一流大学であるハーバード大学、スタンフォード大学、イエール大学などは学費だけでも、年間$40,000 (約500万円)近くかかり、これに生活費を入れると、年間約650~700万円以上の費用がかかるので奨学金をもらっている一部の学生を除いては、現実的ではありません。
しかし実は、カリフォルニア州を中心に、学費が比較的安い大学もアメリカにはたくさんあります。
College of Desert (カリフォルニア州) $6,000 (約70万円)
Foothills College (カリフォルニア州) $6,500 (約80万円)
上記は、すべて9か月間(前期・後期)の学費です。 滞在費や生活費は別途発生しますが、全ての費用を足しても年間数百万も費用がかかる事はありません。
例えば東京・大阪のような大都市の私立大学に通学する地方出身の学生にとっては家賃代も高いために、学費や仕送りを考えると上記のようなアメリカの大学の方が格段に費用は安いのかもしれません。ワーキングホリデーに行く際でも約100万円は貯金をしてから渡航することを考えると、年間に必要な費用は実はあまり変わらないのです。
2. 海外大学への学部留学はかんたんにできるのか? 英語レベルは?

高校卒業または同等の資格があれば、誰でも出願することができます。
各大学への入学の合否は、日本の大学のように入試テストで決まるのではなく、高校の成績や語学のスコア・エッセイ・推薦状を送って審査する書類選考によって決められます。また英語を母国語をしない外国籍の留学生へは、TOEFL iBT (アメリカ)やIELTS (英国・豪)の試験で学校が設ける基準点をクリアする必要があります。日本で知名度の高いTOEICと違い、これらの試験で一定基準のスコアをクリアするのはかなり大変です。筆者は日本の高校を卒業後にアメリカの大学へ学部留学をしましたが、最初は英語語学学校に留学し、この基準をクリアするのに8ヶ月近くかかりました。
学費と同じように入学基準も大学により異なり、有名大学はTOEFL80点以上(ハーバード大学などのアイビーリーグはTOEFL100点以上です)IELTS7.0を基準としていますが、フィリピン留学で3-4ヶ月勉強をした後に入学できる大学もたくさんあります。私が担当させていただく多くの生徒は、実際にフィリピンで留学をした後に、TOEFLの基準点をクリアしてその後アメリカの大学に進学しています。
3. 海外の大学学部留学と語学留学の決定的な差とは?
大学学部留学が語学留学と決定的に違うのは【語学留学 = 英語を学ぶ】に対して【学部留学 = 英語を使って専門的分野を勉強する】という点です。大学内は現地の生徒(当然ネイティブのアメリカ人)や、英語力の高い留学生と勉強するために、英語を話すスピードや理解力・発言力・レポートをまとめる力が必要で、語学学校と比較した際その学習量には雲泥の差があります。
海外の大学には様々な専攻があり、その数は細かく分けると500~600もあります。日本の大学や大学院では学べない専攻や海外の方が進んでいる分野などもあるために、様々なクラスを履修しながら徐々に興味ある分野を絞っていくことができるのも利点です。
競争が激しいのも学部留学の特徴です。競争社会の中で、成績の悪い生徒は容赦なく退学になります。アメリカの大学には、世界中から優秀な学生が集まってきており、学歴・年齢・人種・宗教に関係なく、切磋琢磨しながら勉強しています。短期間でもそのような環境で勉強することで、知識・語学力のみならず精神的な強さや主体性が自然と身につくでしょう。
学部留学は短期間でもOK?
学部留学した大学で卒業するとなると、短大でも最低2年間かかります。
でも実は卒業(学位取得)まで大学に通う必要はなく、一定期間だけ通学することも可能です。例えば日本の大学の休学期間であったり、ワーキングホリデーに行こうとしていた1年間でも良いのです。
このように、あまり知られていないだけで海外への学部留学にはいくつものメリットがあります。ワーキングホリデーではなく、違うかたちでの海外経験をお考えであれば、是非海外学部留学も考えてみてください。
フィリピン留学中に、大学学部留学という目的があれば、TOEFLやIELTSなどのスコアを期限内にクリアしようという、いい意味での緊張感・達成感を感じることができ、より素晴らしい経験ができることになるでしょう。