フィリピンの語学学校比較・徹底取材記! 60歳を過ぎていますが、フィリピン留学できますか? |
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まだまだこれから… 60歳からのフィリピン留学
留学コンサルタントとして、若い高校生・大学生から社会人の方々の留学相談を日々受けていますが
特にフィリピン留学を専門に扱っている会社に転職してから、シニア世代の方々と話す機会が多いのに正直驚いています。 昔は、「留学は学生時代に経験するもの」という固定観念があり、会社を辞めて留学にいく社会人を見ると、どこか現実逃避のようなイメージがあったかもしれません。 また日本には「年相応」という考えがあり、年齢を重ねるごとに、留学に限らず、なかなか思い切った行動が起こせない土壌もあります。
しかし現在当社にはたくさんのシニア世代の方々の問合せがあり、実際オフィスに相談に来られる方々もいます。 シニア世代といっても、皆さん精神的にも肉体的にも一昔前のシニアのイメージとはほど遠いぐらい若々しいです。 そういう方々と接していると、「できない」のではなく「やらない、挑戦しない」ことの言い訳に、20代後半だから遅すぎる、30過ぎて留学にいくのは…など自分で枠を作っている方を見ると少し残念な気持ちになります。
最近では、熟年留学・シニア留学ということばが定着してきました。 定年退職をして第二の人生をより豊かにするために海外留学する方が増えています。 生涯学習が定着している欧米では、社会人になっても、大学のビジネスコースに通学している方は多く、50,60代の生徒も少なくありません。
ひとたび海外で勉強してみると、「もう何歳だから…」と考える方がナンセンスと思えるはずです。 しかし、やはり人間年齢が上がると、理解力や吸収力は落ちることは否めません。 どんなに努力をしても、10代後半や20代の生徒に比べると、やはり差がでてくることを感じます。
一方、60代だからできる留学もあります。
■ 60代だからこそフィリピン留学
シニアの方々で、「10代や20代の中に入って、ちゃんと勉強していけるだろうか」という不安が出てくるのも当然です。
ところがフィリピン留学はマンツーマンが主体のレッスンです。 他の若い生徒のことを気にすることなく、講師と一緒にリラックスした環境で、何より自分の英語力にあわせて指導してもらえるのが特徴です。
しかし、実際シニアでフィリピン留学をしている方々にインタビューすると皆さんマンツーマン以外のグループレッスンも十分楽しんでいます。
「自分と同年代の意欲的なクラスメートに刺激を受けた」
「学ぶのに年齢は関係がないことが分かった」
「クラスで最年長でしたが若い生徒たちと楽しく過ごせました」
といった感想も多く、海外では自分が気にするほど周りの人は年齢にとらわれていないことに気付くことも多いようです。また、韓国経営の学校に通学すると、韓国特有の儒教の教えから、目上の方々を敬うという風土があるために、周りの若い生徒達から一目おかれた存在になるようです。
得意分野を生かして、目的を明確に
何より若い方々と違って、これまでに蓄積してきた知識やスキルという社会人経験は海外にいく上でプラスになります。
何が得意で、何が苦手なのか、この留学で何を学ぼうとしているのかは、長年の社会人経験からある程度自分を冷静に分析できる年齢になったからこそ、海外で吸収できることは多いはずです。
2年前に渡航のお手伝いをした59歳(当時)のHさんは、長年国語の講師として高校で勤務していました。愛する奥様を病気で亡くし、大きな存在を失った痛みを抱えていたときに、人生のさらなる目的として、”アジアの子供たちに日本語の素晴らしさを伝えたい”という夢を実現するために、思い切って勤務先の高校を早期退職してフィリピン留学を決心しました。
フィリピンのセブで留学生活をスタートさせたHさんは、平日は学校でほぼ終日英語の勉強をし 週末はローカルのボランティア団体に通い、貧しくて学校に通えない子供たちに日本語を教えることを始めました。 当初は言葉も通じない、習慣や考え方も違うなじみのない異文化の中で、日本語を教える、自分自身を表現するということに、苦労されたと仰ってましたが、 朝から晩まで、無邪気な子供たちと接していることで、日本社会によくある余計なしがらみなどから解きはなれて、週末が待ち遠しかったようです。
また物理的に日本と距離を置くことで、その中にいては見えないことがクリア になることも多かったようです。 現在、Hさんから日本語を教わりたいという方が、子供だけではなく、若い学生などにも増えてきており、Hさんは正式な退職ビザを取得して、セブで日本語学校をオープンする準備をされています。 筆者からすると、父親のような年代のHさんが、海外で夢を実現するために、フィリピンで毎日朝から晩まで忙しく奮闘している姿はたまらなくカッコ良くうつります。
Hさんの場合は、高校で国語を教えていたという得意分野があったことが、異国で暮らすときに見失いがちな「自分」を支えてくれました。 自信を持って語れること、できることなら、小さなことでかまわないのです。 肩書きや名刺の通用しない世界では、自分の中に、「これだけは」と思えるものがあるかないかで、大きく違ってきます。
そして、アジアの子供たちに、日本語の素晴らしさを伝えたいという強い気持を持ち続けられたことが今につながっているのだと思います。 そうです、 自分の得意分野と強い思い、その2つさえあれば、だれでもリスタートはできるのです。
60歳を過ぎて、本当に自分がやりたことに出逢えることはとても幸運です。 日本人の平均寿命が80代後半になったことを考えると、60歳など人生の2/3を過ぎただけで、これからまだ20~30年以上あります。「若い時に留学しておけば良かった…」ではなく、60歳を迎えた今だからこそ、海外で学べることがたくさんあると筆者は思います。少しでもその気持ちがあるのであれば、是非挑戦してください。

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